今日は沖縄の、一風変わった風習をご紹介。
僕らにとっては普通だったのですが、嫁(移住)にとって、最初はかなり衝撃だったみたい。
沖縄のお墓は大きい
先日、親族でうちのオジィのお墓参りに行ったんですよ。
皆さん、沖縄のお墓見たことありますか?
本土のお墓と比べるとかなり大きいんですよね。
ほぼ家ですよね。
頑張れば、一人なら暮らせるぐらいのデカさ。
んで、うちのオジィの墓がこれ
さらにデカイんだなこれが。
お墓本体は他と同じくらいの大きさなんだけど、
その前の謎のスペース、広くない?
ていうかベンチあるよね?ベンチつきのお墓ってなかなかないよね?
これ実はちゃんと理由があって、沖縄のお墓まいりって親族で集まって、お墓の前でみんなでご飯食べたり、お酒飲んだりするんですよ。
それも一種の供養方法らしく、伝統でして。
それで、うちの親族ってめちゃめちゃ多くて、僕は顔と名前が一致しない人が8割なんですけど、まぁ集まる人数も多くなるかもしれないから大きくした、らしいです。うちのオジィが。
今回の墓参りは少人数だったけどね。8人くらい?
あの世のお金を燃やす
打ち紙(うちかび)って言う、あの世のお金と言われる紙があります。
まぁこの世では普通に、スーパーとかで200円で売ってるんですけど
あの世ではこの1束で何百億円になるらしいです。物価が気になりますね!
この打ち紙を燃やします。そうすると、あの世にいる先祖へ届く、と言われています。
紙なので灰がヒラヒラ宙を舞うんですが、それが良いらしいです。あの世に良い感じに届いてるらしいです。母、曰く。
最後はみんなでピクニック
宴会とまではいきませんが、お墓の前でみんなでご飯を食べます。
お墓の前のあの広いスペースにシートを敷いて
ほぼピクニックですね。
余談ですけど、沖縄料理って茶色いの多いですよね。
暑いから生野菜より保存が効く、揚げ物、煮物、炒め物の方が遥かに需要あります。
そもそもなぜお墓が大きいのか
沖縄って昔は風葬文化だったんです。
亡くなった方の遺体を石で囲まれた部屋に安置して、風化し、骨だけになったところで骨壺に入れて再度納骨。っていう文化。
だからご遺体を入れることができるくらい、大きい墓が必要だったんですね。
宮古島の場合、地盤(琉球石灰岩)が硬いので土葬ができず、風葬していたって説もあります。
最近は火葬なのでお墓は小さくなる傾向があるみたいんですが、それでもまだ文化、伝統として残り続けているんですね。
まぁそんな感じで今年も無事、お墓参りできました。また来年です。
ちなみにおかげさまで
うちの娘(1歳)の初めてのピクニックはお墓ということになりました。
良い経験になったね!
追記:twitterで面白いこと教えてもらいました。
この打ち紙(うちかび)という文化、中華圏にもあるらしい。
というかたぶん、中国から沖縄に流れて来た文化だと思うんですけど
なんと、ドルを模したものからV●SAを模したものまで、色々と種類があるらしい。笑
ちなみにドルの場合は「生まれ変わったら豊かな米国に住めますように」って意味があるんだって。
面白いね〜。
さらに追記:地元の新聞で良い記事を発見
毎年お墓参りは「旧暦の1月16日」と大体決まっているのですが、その理由が地元の新聞に載っていたので紹介します。
以下「島の駅新聞」-あの世のお正月【ジュウルクニチー(16日)】-より、引用
どうして旧暦の1月16日に行うの
「神様」と人間が一緒に祝う神聖な期間(旧暦1月1日〜15日まで)が終わり、16日から墓参りなどの仏事が許されることから来ているそう。
仏事が許される初日、つまり旧暦の1月16日は「あの世のお正月」と言われています(諸説あり)
ご先祖様も親族も揃ってお祝い
仏事用のおごちそうを供え、あの世のお金であるウチカビを焼いて先祖供養をした後、みんなでごちそうを頂きます。
お墓の前でワイワイ、ガヤガヤ。
一見、失礼では!?と思われるかもしれませんが、これは昔から続いている
ご先祖様と一緒に正月を祝う「お祝い」なのです。
盆や正月に帰省できなくても、この日は必ず帰省する!という方も少なくありません。
以上です。
沖縄の仏事は大体旧暦で行うんですよね。
何か理由があるんですかね。今度調べますね。